PRODUCT製品情報
ジェミニ処理(粉体付着を抑制する表面処理)
gemini処理®とは
gemini処理®とは、多工程ブラスト処理によって加工対象物の表面改質をし、粉体付着抑制や水切れ改善の機能を付与する技術です。
加工対象そのものの表面状態を改善するため、コーティングの様に剥離の心配もなければ、潤滑油の様に他の成分を加えることも無いため、
食品工場や医薬品工場などの不純物の混入が許されない製造現場においても使用可能です。
gemini処理®の効果
gemini処理®の効果としては、摩擦抵抗の軽減によるホッパーやシュートへの粉体付着抑制、ふるいの目詰まり抑制、表面を撥水性(疎水)にし、水切れを良くすることによる洗浄性の向上効果などがあります。
また、gemini処理®とノッカーを組み合わせることで大きな付着対策効果と今まで問題であったノッカーによる騒音問題の軽減も期待できます。
gemini処理®と合わせてホッパー・タンクの製作も承りますので、お問い合わせ下さい。
粉体が詰まったり固まったりしてしまう主な原因は、粉同士の凝集や接粉面への付着等で流動性が悪くなり、凝着状態が成長してしまうためです。
その凝着状態が成長した粉体は残留粉や粉詰まり現象といったトラブル引き起こします。その現象を解決する為に、gemini処理では表面に細かい凹凸の加工を施すことで粉体付着抑制の効果を高めています。
また、gemini処理を施すと水切れの良さも向上し、洗浄時のふき取り作業の軽減にも寄与致します。
鏡面のような平滑な面は、粉体との接着面積が大きく付着しやすい面になっています
gemini処理®をした表面は、細かい凹凸の隙間に空気が保持され粉体との接着面積が小さく、
摩擦抵抗力も小さくなり粉体が滑りやすい表面となります。
gemini処理®の実験動画
ホッパーに粉体を落下させ、軽く衝撃を与えた後の粉体残留量を比較した実験動画です
gemini処理®の施工例
パイプへの施工
スクリューコンベアへの施工
フィーダトラフへの施工
金網への施工
写真は粉体投入後、超音波ユニット付きふるい機によりふるいがけし、金網への粉の付着具合を比較実験したものです。
ふるい金網に対してgemini処理を行うことで、通常よりも更に細かい金網でのふるい分けが可能となったり、金網への付着や目詰まりが軽減し処理能力が安定する効果があります。
また、目詰まり軽減により、メンテナンス回数も減少し、作業性の向上に繋がります。
- ※金網:目開き34μm440メッシュ、材料:シリカ粉写真提供:株式会社興和工業所様
樹脂網への施工
- ※ナイロンメッシュ:目開き1000μm糸の太さ:Φ515μm17メッシュ巾規格:110,142cm
- 材料:ホットケーキミックス粉
- 株式会社田中三次郎商店様との共同開発です。
樹脂網への粉体付着実験
各粉体を毎分900g、5回投入して(合計投入量4500g) 5分後にふるった重さを計測したところ、下記の効果が得られました。
- 高メッシュ(細かいメッシュ)
- 薄力粉(アメリカ産ソフトホワイト小麦)
- 目開き:200μm糸の太さ:122μm→1615%UP
- 目開き:100μm糸の太さ:77μm→1133%UP
- 低メッシュ(粗いメッシュ)※上記画像
- ホットケーキミックス粉(NIPPONS600)
- 目開き:2000μm糸の太さ:750μm→16%UP
- 目開き:1000μm糸の太さ:515μm→14%UP
また、ポリエステルメッシュにおいても同様の処理が可能です。