PRODUCT製品情報

ノッカーの機種選定/取付方法

エアーノッカーの機種選定/取付方法

エアーノッカーの機種選定/取付方法

取付部の板厚(t)により機種が、容積により台数が概ね決定されます。ホッパーの形状、粉体物性により選定が異なるケースもあります。詳細については当社にお問合せください。

例)ホッパーの直径(D)が1500㎜、板厚(t)が3.2㎜の場合
選定表より、機種、台数を確認します。
標準タイプSK-60…2台/LPタイプSK-40LP…2台

機種選定に迷ったら

SKシリーズ 永年の実績を誇るエアーノッカーのスタンダードです。
国内外で最も使用されているシリーズです。
SVシリーズ 圧力調整により衝撃力をかえられるため、最適な条件でご使用いただけます。
SKLシリーズ 医薬・食品などクリーンな環境でご使用いただけるシリーズです。
本体を樹脂製にしたため軽量化にもなりました。

エアーノッカーの取付位置について

取付位置の参考例です。現場にてハンマーなどで叩いて一番効果のある位置に取り付けるのも一例です。

1つのホッパーに複数のエアノッカーを取り付ける場合、取付け位置の高さをずらすケースがあります。同時打ちで発生した衝撃波の干渉を防止するためです。

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配管などに取付ける場合、付着の位置が状況により変化するケースがあります。配管バンドは叩く位置を容易に変えられます。

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LPタイプは打撃する位置が回転するものや移動するものにもステー等で固定することにより取付けが可能です。

  • ※上図の取付位置は凡その目安です。対象物の形状、角度、内容物の付着状況等によっては、取付位置を変更した方がよい場合もあります。詳細な選定については、お気軽にお問合せください。

高温部に取り付ける場合

標準仕様のエアーノッカーの耐熱温度は60℃です。標準仕様のエアーノッカーを60℃以上の雰囲気で使用を続けると機器自体の損傷を招いたり、本来の性能を発揮できなくなる可能性があります。高温部への取付は、マグネチックピストン、Oリング、ピストンリング、グリスを耐熱のものに変更、あるいはエアーノッカーに熱がかからないようにする対策が必要です。詳しくは販売店または弊社にお問い合わせください。

粉塵の多い箇所に付ける場合

フィルターを本体の排気口に取り付けることをお勧めします。排気口より粉体の侵入を防ぎ、ノッカー本体の寿命を延ばします。

エアーノッカーの取付方法について

  1. エアーノッカーに付属されたベースプレートのパイプ部分を取付位置に全周溶接をお願いいたします。取付位置には必ず補強板を付けて下さい。詳しくは(図4,5)を参考にして下さい。
  2. 補強のリブを取付対象物の形状に合わせて必ず取付けて下さい。詳しくは(図3-1)を参考にして下さい。
  3. エアーノッカーをベースプレートに付属のボルト・ナット・ワッシャーにより取付けて下さい。
  4. エアーノッカー本体にはワイヤー取付用穴が付いています。必ず安全のためにワイヤーかチェーンを取り付け、架台と固定して下さい。(図2及び本ページ「落下防止ワイヤーについて」項参照)
  • 溶接は、必ず全周溶接して下さい。肉盛りはなるべく厚く取り、溶接棒の材質もできるだけ粘りのあるものをご使用下さい。
  • 溶接線上に付けることはできるだけ避けて下さい。どうしても付けなければならない場合、取付け位置及びその周囲の溶接の肉盛りを削りフラットにして、補強板を付けて下さい。

標準タイプ

標準タイプ

単位:mm

型式 φA B φC D E P.C.D F G×枚数 H
SK-30 70 4-φ9 27.2(3/4B) 6 40 55 4.5×4 35
SK-40 95 4-φ14 34.0(1B) 12 90 70 6×4 45
SK-60 140 4-φ16 76.3(2¹/2B) 12 100 110 6×4 60
SK-80 150 4-φ18 76.3(2¹/2B) 14 110 120 6×4 70
SK-100 210 4-φ22 114.3 22 145 170 12×6 90

LP(ロングピストン)タイプ

LP(ロングピストン)タイプ

単位:mm

型式 B C φD E P.C.D F G
SK-30LP 50 100 25 4-φ9 55 100
SK-40LP 75 150 47 4-φ14 70 150
SK-60LP 90 200 64 4-φ16 110 200
SK-80LP 90 200 75 4-φ18 120 200
SK-100LP 90 250 85 4-φ22 170 250

補強板の固定方法

補強版寸法(参考)【標準タイプの場合】
補強板の固定方法

単位:mm

型式 丸板 角板 φA B C
SK/SV/SKL-30 φ150×t3.2(3.0) □150×t3.2(3.0) 15 0
SK/SV/SKL-40 φ250×t3.2(3.0) □250×t3.2(3.0) 15 4 130
SK/SV/SKL-60 φ300×t4.5(4.0) □300×t4.5(4.0) 40 4 195
SK/SV/SKL-80 φ350×t6.0(6.0) □350×t6.0(6.0) 40 4 205
SK-100 φ450×t9.0(9.0) □450×t9.0(9.0) 60 6 295
  • ※()内はSUS製の数値。
補強版寸法(参考)【ロングピストンタイプの場合】
補強版寸法(参考)【ロングピストンタイプの場合】

単位:mm

型式 丸板 角板 φA B C
SK-30LP φ150×t3.2(3.0) □150×t3.2(3.0) 15 0
SK-40LP φ250×t3.2(3.0) □250×t3.2(3.0) 15 4 130
SK-60LP φ300×t4.5(4.0) □300×t4.5(4.0) 40 4 195
SK-80LP φ350×t6.0(6.0) □350×t6.0(6.0) 40 4 205
SK-100LP φ450×t9.0(9.0) □450×t9.0(9.0) 60 6 295
  • ※()内はSUS製の数値。

推奨溶接棒

SSの場合
【手棒用】…JISZ3211E4316相当品(神戸製鋼LB-26)
【半自動】…JISZ3312YGW12相当品(神戸製鋼SE-50T)
SUS304の場合
【手棒用】…JISZ3221ES308-16相当品(神戸製鋼NC-38)
【半自動】…JISZ3323T308-FB0相当品(神戸製鋼DW-308)
【ティグ溶接】…JISZ3321YS308相当品(神戸製鋼TG-S308)
  • 作動時、溶接部には大きな衝撃が加わります。溶接は出来るだけ肉盛りを厚く取って下さい。
  • 万一、亀裂などの破損が生じた場合は直ちに作動を停止して下さい。
  • ベースプレートは取付対象物に対して(図6)のように矢印方向に取付けて下さい。(ベースプレートを自作される場合、垂直方向に対してボルト穴が左右対称になる様に取付けていただければ結構です。)この方法はベースプレートボルト4本に均等に荷重がかかる為、ノッカー本体に与える悪影響が少ない為です。

エアーノッカーの関連機器

エアーノッカーの関連機器
①取付ベースプレート
標準でセットしておりますベースプレートに補強リブを必ず溶接してください。
②配管材料
エアーノッカーは打撃時に振動しますから、鋼管による配管は不向きです。ナイロンチューブやテフロンチューブ・ゴムホースなどをお使い下さい。(内径6mm、外径8mm程度)
③三方電磁弁/タイマー
エアーノッカーを作動させるためには圧縮空気の出し入れが必要であり、その為に三方電磁弁が必要です。当社では標準品としてRc1/4の口径のものを用いています。また、三方電磁弁を自動的に制御するためにはタイマーが必要です。
④フィルターレギュレーター
フィルター・レギュレーターはノッカーの寿命を延ばすためにも効果的です。

エアーノッカーの作動用の圧縮空気は、計装用またはドライエアーをご使用下さい。水分の混入の可能性がある圧縮空気をご利用の場合は、補助装置として、エアーフィルター、エアードライヤー等を御使用されることをお勧めします。

落下防止ワイヤーについて

エアーノッカーは、安全のためにワイヤーかチェーンを架台に取り付けてください。エアーノッカーのSKシリーズおよびSVシリーズは、本体のワイヤー取付穴にワイヤーを取り付け、架台側のブラケット等にはシャックルを利用して取り付けます。

SKおよびSVシリーズ用ワイヤー

SKおよびSVシリーズ用ワイヤー

型式 ワイヤー径 ワイヤー長さ(mm)
SK-30シリーズ SV-30 φ2 500
SK-40※1シリーズ SV-40 φ2 500
SK-60シリーズ SV-60 φ3 500
SK-80シリーズ SV-80 φ3 500
SK-100シリーズ φ4 1,000
  • ※1SK-40(SUS)およびSK-40LP(SUS)はワイヤー径φ3となります。

SKLシリーズ(エンプラノッカー)用のワイヤーは、本体のヘッドフランジ部に取り付けたL型金具の穴に取り付けます。ワイヤーの架台側は、SK・SVシリーズ同様、付属のシャックルを利用して取り付けます。

SKLタイプ(エンプラノッカー)用ワイヤー

型式 ワイヤー径 ワイヤー長さ(mm)
SKL-15 φ2 500
SKL-30 φ2 500
SKL-40 φ2 500
SKL-60 φ3 500
SKL-80 φ3 500

ワイヤーはできるだけ真上方向から吊す位置になるようにブラケット(吊り金具)を取り付けてください。そのとき、ワイヤーが弛まないようにすると、ワイヤーの効果が大きくなります。もし、ワイヤーが長すぎたり、ブラケットがワイヤー長より短い高さにしか取り付けられない場合、途中でワイヤーを巻き、結束バンドで結えて、ワイヤーの弛みを最小限に抑えておくと効果的です。

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