PRODUCT製品情報
光遮断式粒度モニターParsum
インライン粒度分布測定プローブParsumは、ガス流中に分散された固形粒子の粒子径をリアルタイムで測定する空間フィルタ速度計測法を用いたインライン粒度分布測定器です。Parsumには、標準型のIPP70-S、防爆タイプのIPP70-SE、製薬及び食品用途向けのIPP80-Pという3つのラインナップがあります。試料の希釈と分散は、4種類のエジェクターノズルから最適なものを選定し、エジェクターエアーで粒子を分散させて、測定可能な適正濃度に調整します。粒子濃度の高いシステムでも効果を発揮し、流動層や配管内など粒子が不規則に動く環境においても、分散方向を均一化し、個々の粒子の測定を容易にします。
特長
- 小型軽量で簡単に設置でき、新規または既存のプロセスプラントへの迅速な統合が可能
- 最大速度50m/sの50µm~6mmの粒子の特性分析が可能
- 高固体含量での再現性のある測定により、流動層のリアルタイムモニタリングが可能
- カスタマイズ可能なソフトウェアによるリアルタイム測定およびフィードバック
- 試料を抽出することなく測定を実行可能
- さまざまなアクセサリにより、研磨性、付着性および粘着性粒子の測定が可能
- ゾーン0および20での使用に関するATEX要件に準拠。
測定原理-空間フィルタ速度計測法
既に確立された空間フィルタ速度計測法を適用し、粒子がレーザ光線を通過し直線上に配列された光ファイバーに影を落とす際に、粒子径と速度のデータを粒子から同時に取得できます。
「バーストa」と「バーストb」のファイバー束を通過する粒子により、バースト信号が生成されます。この信号の周波数を光検出器で測定します。周波数は粒子速度vに比例するため、
空間フィルタ定数gがわかれば速度vが計算できます。粒子が光線を通過する際、1本の光ファイバーによって第2の「パルス」信号が生成されます。このパルス信号の時間tと
移動粒子の速度vがわかれば、粒子の弦長xが計算できます。
サンプリングポイント
連続式流動層造粒機
バッチ式流動層造粒機
転動式造粒機
2軸スクリュー湿式造粒機
Parsumのラインナップと基本仕様
Parsum IPP 70-S
ParsumIPP-70-Sプローブは、小型かつ軽量で設置しやすく、最大径6000μmまでの固体粒子の径および速度を現場でリアルタイムに測定できるプローブです。防塵・防水で試料採取やキャリブレーションが不要なこのプローブは、研磨性、油性、または粘性の粒子であっても、固体の投入量が多く変動する場合の連続的なプロセスモニタリングを可能にします。
Parsum IPP 70-SE
固体粒子径及び速度をリアルタイムで測定する本質安全防爆タイプのプローブです。防塵・防水で試料採取やキャリブレーションが不要なこのプローブは、防ガス・防塵エリアで固体の投入量が多く変動する場合にも、連続的なプロセスモニタリングを可能にします。
Parsum IPP 80-P
製薬および食品業界向けに特別に設計されたParsumIPP80は、粒子径50µm~6mmの固体粒子の粒子径および粒子速度のリアルタイム測定が可能な本質安全プローブです。防塵および防水仕様のシンプルなプローブ設計により、流動層、高せん断混合および造粒プロセスを直接モニタリングできます。
基本仕様
- 粒子径:50um~6000um
- 粒子速度:0.01m/sec~50m/sec
- ※測定表示値は、計算上10umから画面に表示。
測定原理 | 空間フィルタ速度計測法 |
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光源 | 670nm レーザー安全性Class 1 |
粒子濃度 | 体積含有率200~120,000ppm(粒子径と速度による) |
Loading値(目安) | 粒子計が小さい場合:10% 粒子径が大きい場合:30% |
寸法 | 管長L=280mm 管径D=25mm |
重量 | 約1.5kg |
対応規格 | 防滴:IP65(プローブ) ATEX準拠製品(EC指令に基づく、防爆箇所での使用を認められた認証製品) ZONE0とZONE20の環境に対応 |
最大装置/PC数 | 1PCにつき4台設置可能 |
電源 | AC100~240V 、50/60Hz |
使用温度範囲 | -20~+100℃(連続測定動作で測定点において) -20~+60℃(プローブハウジングにおいて) |
湿度 | 35 ~ 80% |
PC | OS:Windows お問い合わせの上、最新の対応をご確認ください。 |
材質 | SUS316L(インラインプローブ) サファイア(ウインドウ)、エポキシ樹脂(光学部品) 圧力鋳造アルミニウム(電子部品) |
外部接続 | アナログ出力(4-20mA)のほか、Ethernetによる通信 |
ユーティリティ | 圧縮空気または窒素0.5MPa、40L/min |
Parsum 複数ラインからのサンプリング
インライン・オンライン機器の共通課題として,機器本体が高価であることが挙げられます。測定器1台で生産設備1ラインを監視する方法は,導入コストが非常に高額となります。
Parsumは1台で生産設備を4ラインの監視が可能です。これにより設備投資費用を大幅に低減させることができます。
Parsum エジェクターによる分散機構
エゼクタD23はエゼクタ機能とウィンドクリーニング機能を合わせ持っています。
連続供給されるエゼクタエアーでサンプルを吸引し分散させます。
間欠供給エアーはウィンドゥの表面に付着したサンプルをクリーニングし、エジェクタをバックフラッシュします。
エゼクタ用エアー使用量は20L/min、ウィンドクリーニング用エアー使用量は3L/min(間欠供給)となります。