PRODUCT製品情報

気流式殺菌装置

SKS-50型(蒸気気流式殺菌装置)

気流式殺菌装置
気流式殺菌装置
気流式殺菌装置

対象原料

各種食品

概要

健康食品・機能性食品・乾燥野菜・漢方薬・生薬といった食品乾燥物の粒、ホール、チップ、刻み、スライス、荒挽き、粉末(数ミリから10ミクロン程度まで)を殺菌する為の装置です。過熱水蒸気を使い気流の中で短時間に殺菌を行いますので、素材の傷みが少なく加工出来ます。
食品原料の殺菌工程において、装置の煩雑な洗浄・殺菌作業は製造コストに大きく影響します。弊社は健康食品・機能性食品の受託加工を永年業務としており、お客様からの多岐にわたるご要望にお応えするには、高品質かつ低コストでの受託殺菌は必要不可欠です。その対応策として装置の洗浄・殺菌工程の時間短縮は避けて通れない課題でした。
CIP全自動殺菌装置(SKS-50)は、弊社受託加工工場での使用を目的に開発致しましたので、シンプルなフローで、洗浄がしやすい構造となっており、加工製造の現場からの要求を満たすことができる殺菌装置です。

原理(気流式殺菌について)

気流式殺菌とは加熱殺菌法のひとつである、蒸気加熱殺菌に分類されます。
飽和水蒸気をさらに加熱した過熱水蒸気(Super Heated Steam)を利用する方法です。気流式過熱蒸気殺菌、過加熱蒸気殺菌、過熱水蒸気殺菌、SHS殺菌等の言い方もあります。
加熱殺菌法には乾熱方式と湿熱方式がありますが、過熱水蒸気は両方の長所を併せ持っておりますので、気流殺菌は以下のような特長があります。

  1. 加熱方式の殺菌効果を持ちながら、被殺菌物を必要以上に濡らさない
  2. 放射線やガスによる殺菌と違い、過熱水蒸気による殺菌の為に安心
  3. 短時間且つ無酸素状態での殺菌の為、有効成分の損失や酸化が非常に少ない。

特長

  1. CIP・SIP対応
  2. 少量多品種に対応
  3. コンパクト・シンプルなデザイン(=省スペース・低価格を実現)
  4. 微粉末や油分が多い原料の殺菌が出来る
  5. 低ランニングコスト

作業工程

CIP・SIP対応

CIPとは、“CleaninginPlace”の頭文字を取った言葉です。装置を分解することなく洗浄剤等を流すことにより洗浄する方法です。SIPとは、“SterilizationinPlace”の頭文字を取った言葉です。装置を分解せずに装置内部を自動殺菌することです。本装置では、装置の蒸気殺菌を装置CIPと合わせて行います。本装置では、新規開発の原料供給用耐熱高圧ロータリーバルブの採用により、CIP・SIP対応を可能と致しました。

少量多品種に対応

小規模で連続殺菌が出来るCIP・SIP対応の殺菌装置は、装置の洗浄殺菌を頻繁に行う必要がある少量多品種生産を行っているお客様に最適な装置です。処理量は~500L/hr程度です。

コンパクト・シンプルなデザイン

殺菌ゾーン・固気分離ゾーン・製品冷却ゾーン・回収ゾーンを、一つのユニット(架台)にコンパクトにまとめました。また、制御盤を一体化することで工場レイアウトがシンプル化できます。

低ランニングコスト

品種切り替えにかかる時間及び人件費は、生産コストの大半を占めると言っても過言ではありません。特に少量多品種生産を行っているお客様にとっては、洗浄時間や分解組立時間を大幅に節約できるCIP自動洗浄・SIP殺菌装置を採用する事で大幅なコストダウンが可能です。

仕様

主要材料 接粉部 SUS304
非衛生区設置寸法※1 mm 7500W×3000D×2800H
衛生区設置寸法 mm 2100W×1000D×2500H
重量 kg 2,800
ユーティリティ 電源 kW 3φ×AC200V×23kW
スチーム※2 kg/hr 殺菌時130(圧力0.20MPa、温度159℃)
洗浄時280
エアー m3/min 1.2
冷却水
(クーリングタワー水)
L/min 300
能力※3 処理量 L/hr ~500
過熱水蒸気温度 150~220
加熱時間 sec 5~10
冷却後品温 35~55
付帯設備※4 コンプレッサー、ボイラー、クーリングタワー
  • ※1寸法、重量は供給装置や回収方法により異なります。
  • 表示寸法は、供給装置を除く本体部分のみのものです。
  • ※2加熱管部は簡易容器(非圧力容器)となります。
  • ※3処理量、加熱温度、加熱時間は材料、物性等により異なります。
  • ※4コンプレッサー、ボイラー、クーリングタワーは標準供給範囲に含まれておりません。
  • ※上記仕様は予告なく変更することがあります。ご了承ください。

殺菌データ例

葉茎類

  殺菌処理条件 処理前 処理後
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
明日葉 46 7.0×104 4.0×103 <300 陰性
大麦若葉 50~75 7.5×104 1.3×102 <300 陰性
キャベツ 70 1.0×104 陰性 <300 陰性
桑の葉 65 4.6×105 2.0×102 <300 陰性
ケール 100 1.8×105 5.0×103 <300 陰性
ゴーヤ 70 3.5×104 7.0×10 <300 陰性
胡麻若葉 50 5.0×104 1.0×103 <300 陰性
刀豆(若葉、つる) 60 3.0×106 陽性 <300 陰性
ノニの葉 40 1.2×105 1.6×104 <300 陰性
パセリ 60 2.6×106 2.8×105 <300 陰性
はと麦 65 1.7×106 2.0×104 <300 陰性
ほうれん草 90 1.2×105 陰性 <300 陰性
ボタンボウフウ草(長命草) 50 5.0×103 5.6×102 <300 陰性
抹茶 60 3.0×103 陰性 <300 陰性
モリンガ 45 6.0×104 陽性 <300 陰性
モロヘイヤ 40 7.0×104 陽性 <300 陰性
緑茶 45 6.0×104 陰性 <300 陰性

穀物・豆類

  殺菌処理条件 処理前  処理後 
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
きな粉 80 1.0×104 陰性 <300 陰性
米粉 100 1.0×104 陰性 <300 陰性
脱脂米糠 60 4.4×104 3.4×103 <300 陰性
全脂米糠 130 1.5×106 陽性 <300 陰性
大豆粉 100 1.0×104 陰性 <300 陰性
でんぷん 62 1.0×102 陰性 <300 陰性

きのこ類

  殺菌処理条件 処理前  処理後 
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
ヤマブシタケ 50 1.0×104 陰性 <300 陰性

根菜類

  殺菌処理条件 処理前  処理後 
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
生姜 50 1.0×103~5 陽性 <300 陰性
マカ 70 9.0×104 1.5×102 <300 陰性

海藻類

  殺菌処理条件 処理前  処理後 
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
青サ 60 7.8×103 陰性 <300 陰性
スピルリナ 60 5.0×104 陰性 <300 陰性

魚介類

  殺菌処理条件 処理前  処理後 
原料供給速度
kg/hr
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
一般生菌数
個/g
大腸菌群数
個/g
鰹節粉末 200 2.0×104 陰性 <300 陰性
鰹節粒 220 2.7×105 陰性 <300 陰性

原料適正

原料名 適正
アガリクス
明日葉
アミノ酸 ×
イグサ
イチョウ葉
ウコン(秋ウコン)
エキス末全般 ×
MSM ×
大麦若葉
海藻類
ガジュツ(紫ウコン)
鰹節
カバノアナタケ(チャーガ)
花粉 ×
カルシウム
カンゾウ
乾燥野菜(かぼちゃ、ジャガイモ、玉ねぎ、人参等) ×
乾燥野菜(ピーマン、ネギ、パセリ等、糖分・炭水化物・たんぱく質が少ない物)
キダチアロエ
キトサン
きな粉
ギムネマ
キャッツクロー
グアバ
クマザサ
グルコサミン ×
グルコマンナン
黒豆
クロレラ ×
桑の葉
ケール
香辛料(スパイス)
酵素 ×
高麗人参(朝鮮人参) ×
ゴーヤ
ゴボウ
ゴマ
ゴマ若葉
小麦若葉
米粉
コラーゲン ×
サイリウム(オオバコ種皮)
雑穀
サボテン
サメ軟骨 ×
シイタケ
シソ
シモン芋
ショウガ
シルク
水溶性の原料 ×
スギナ
スッポン
スピルリナ ×
スペアミント
セルロース
大豆 ×
竹炭
脱脂米糠
玉葱外皮
タンポポ根
タンポポ葉
チアシード
田七人参 ×
甜茶
碾茶
唐辛子(とうがらし)
冬虫夏草 ×
日本山人参 ×
焙煎玄米
焙煎大豆
バジル
パセリ
発酵ウコン
はと麦の実 ×
はと麦若葉
ハナビラ茸
パパイヤの実 ×
ビタミン類 ×
ビワの種子
ビワの葉
プーアール茶
プロポリス ×
ベニバナ
ペパーミント
ホウレンソウ
マイタケチップ
マカ
松葉
マリーゴールド
メグスリノキ
メシマコブ ×
モリンガ
モロヘイヤ
ヤマブシタケ
ユーカリ
柚子
ヨモギ(乾燥葉) ×
ヨモギ(チップ)
ヨモギ(微粉) ×
ラベンダー
緑茶
霊芝 ×
ローズマリー
鹿角霊芝 ×
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